化粧水?乳液?クレンジング? 男性にはあまり馴染みのないスキンケア用語。
意味が分かるとスキンケアの意味も分かりやすくなります。代表的な用語・単語を説明いたします。
角質【かくしつ】
意味
角質とは、皮膚の上層部をつくるタンパク質の一種です。古い角質は剥がれ落ちて「垢」と呼ばれる状態になります。角質及び角質層は、皮脂を肌表面に留め、常在菌による弱酸性化を助けており、バリアとして機能しています。角質の特徴として、圧力のかかる場所は堅く変質する性質があります。ペンを握る指に出来る「ペンタコ」や、踵の皮膚が固くなることで知られています。
乾燥肌【かんそうはだ】
意味
肌がひび割れたり皮が剥けたりしているような、水分量の足りない状態の肌を乾燥肌といいます。健康な肌は皮脂膜という薄い脂の膜で覆われているので、肌の中に水分を閉じ込めておくことができます。しかし加齢や過剰な洗顔等によって皮脂の分泌量が減り、皮脂膜が弱脆になると、蓋の役割を成さず水分が蒸発していってしまいます。乾燥肌は毛穴の黒ずみや、シワ・たるみなどあらゆる肌トラブルを引き起こす原因となります。
肝斑【かんぱん】
意味
肝斑は頬の左右両側に広がる色素斑で、女性に多く見られます。その原因は紫外線や女性ホルモンといわれています。肝斑治療の第一選択としてトラネキサム酸内服が挙げられます。ADMとの鑑別を要し、内服治療で効果が見られない場合にADMを疑います。
肌理【きめ】
意味
皮膚表面を拡大してみると、網目状の線があることがわかります。無数の細い線が溝を作り(皮溝)、その溝に囲まれた平らな部分を皮丘と呼びます。皮溝が細く皮丘が小さい状態を「肌理細かい」といいます。皮溝が鋭角で直線に近いと「肌理が整っている」といい、逆に皮溝がなだらかな線を描いていると「肌理が粗い」といいます。これは肌理の細かさには依存しません。
クレンジング【くれんじんぐ】
意味
クレンジングは化粧や日焼け止めクリームなどの油性の汚れを落とすこと、洗顔はほこりや花粉、不要な角質や皮脂などを洗い流すことを目的としています。またクレンジング後に洗顔を行うことをダブル洗顔といいます。
黒クマ【くろくま】
意味
目の下の皮膚のたるみや膨らみが、影を作ってクマに見えるものを黒クマと呼びます。加齢に伴いヒアルロン酸やコラーゲンが減少すると、肌に弾力やハリが無くなるため、皮膚にたるみやシワを生じてしまいます。眼窩脂肪(涙袋の下にある脂肪:目袋)の突出は稀に若い方にも見られます。
化粧水【けしょうすい】
意味
化粧水とは、主に洗顔後の肌に水分を与え保湿し、整えて滑らかにする基礎化粧品です。乳液や美容液と合わせて使用することが、一般的な使用法だと言われています。 肌荒れを防ぐために、デリケートな状態の皮膚に潤いを与え、角質層へ浸透させます。保湿や整肌に働きかける成分としてヒアルロン酸やビタミン、コラーゲン、アミノ酸、セラミドなどを配合している化粧水もあります。
光線性花弁状色素斑体【こうせんせいかべんしきそはんたい】
意味
両肩から上背部にできやすく、花びらのような形をしていることから光線性花弁状色素斑体と呼ばれます。海やプールなどで強い紫外線を長時間浴びたことによってでき、やけどのような状態です。肌の色が白く、日焼けしても黒くならずに赤くなるタイプの方に多くみられます。
コラーゲン【こらーげん】
意味
コラーゲンは皮膚や骨、歯などを構成するタンパク質の1種であり、若々しい肌を保つために欠かせないものです。コラーゲンが不足すると肌のうるおいが失われ、たるみやシワを引き起こします。しかしコラーゲンは加齢と共に減少していき、新しく生成する力も衰えていきます。コラーゲン配合を謳う健康食品や塗布薬の効果は不明であり、外から補うのではなく、コラーゲンを内から生み出す力を養っていくことが求められます。
コンシーラー【こんしーらー】
意味
部分的にお悩みを隠すための化粧品です。ファンデーションが顔全体の色を統一させるのに対して、コンシーラーは気になるところだけピンポイントに使うことができます。筆ペンタイプやスティックタイプ、チューブタイプなど様々な形態があります。
ゴルゴライン【ごるごらいん】
意味
『ゴルゴ13』の主人公の顔に見られるように、目頭から頬に向かって斜めに入った線をゴルゴラインといいます。原因は様々ですが、ゴルゴラインはシワではなく表情筋の衰えによって脂肪が下垂しできる溝なので、表情筋を鍛えることで予防できます。他にはコラーゲンやエラスチン減少にによる肌の弾力の低下が考えられます。